吾輩は猫である。名はないが、名は神のみぞ知る。 吾輩は猫である。名はまだないが、呼ばれれば振り向く。エンゼルスではなく、裏通りの駐車場が吾輩のホームである。 それにしても最近、人間どもが「ショウヘイ、ショウヘイ」と騒がしい。朝から晩まで、TV、SNS、駅のポスター、はたまたコンビニのレジ横まで、どこにでも大谷翔平がいる。まるで“野球界のマタタビ”である。 投げて打って走って微笑んで、何でもこなす彼の姿に、吾輩の飼い主など「もう神やな」と呟いていた。だが神とはもっと気ままで理不尽な存在ではなかったか?少なく ...