吾輩は猫である。名前はまだない。 分厚い本を、人間は真剣な顔でめくる。 数字、会社名、業績、配当。 人間はこれを、四季報と呼ぶ。 未来を知りたい。 その思いで、一ページずつ読み進める。 吾輩は思う。投資とは、未来を当てることではないと。 未来を考え続けることだ。 良い会社にも、苦しい時期がある。 目立たぬ会社が、大きく育つこともある。 一冊の本に、答えは載っていない。 だが、考える材料は、たくさん載っている。 人間は、株価ばかりを見る。 だが、会社を見る者は、決算も、事業も、経営者も見る。 木ではなく、森 ...