吾輩は猫である。名はまだない。だがAmazonとヤマトの段ボールは嗅ぎ分けられる。 朝、ピンポーンと鳴るチャイム。人間は小走りに玄関へ向かうが、吾輩はもうその時点で準備している。箱の中に入る気満々である。 「中身より、箱に反応するってどういうこと?」人間はよくそう言う。だが、理解していない。ダンボールは要塞であり、寝床であり、戦場である。 ダンボール 猫にとっての 四畳半 まず、音がいい。薄くこすれば爪が鳴き、跳ねれば低く響く。中に入れば、孤独と安心が混ざりあう。 吾輩にとって、この世で最も“自分だけの場 ...