吾輩は猫である。
名前はまだない。
一日の中に、
二つの流れがある。
動く時間と、
戻る時間。
人間はこれを、
仕事と人生と呼ぶ。
仕事は、
外へ向かう。
役割を持ち、
成果を求め、
他とつながる。
人生は、
内へ戻る。
整え、
休み、
自分を保つ。
吾輩は思う。
二つは、
分けられるものではないと。
働けば、
影響は内へ戻る。
休めば、
次の外へつながる。
切り離せば、
どちらかが歪む。
人間は、
どちらかを優先する。
だが、
偏れば、
続かぬ。
進み続ければ、
摩耗する。
止まり続ければ、
動けなくなる。
行き来する。
それで、
保たれる。
吾輩は、
外を見て、
中で丸くなる。
それだけで、
十分である。
吾輩は猫である。
仕事は持たぬ。
だが、
流れの整え方は知っている。
人生と仕事とは、
往復することで
成り立つものなのだ。
行き来して
整う日々が
道となる