吾輩は猫である。名前はまだない。 棚には、いくつものトロフィーが並ぶ。金色に光り、誇らしげに見える。 人間はここを、トロフィーラボと呼ぶ。 優勝。表彰。記念。 形は違えど、どれも努力の証である。 吾輩は思う。トロフィーとは、ゴールではないと。 手にした瞬間は、確かに嬉しい。だが、喜びは少しずつ日常になる。 残るのは、そこへ至るまでの時間だ。 悩み、挑み、負けて、また立ち上がる。 その積み重ねが、本当の財産である。 人間は、輝くトロフィーを見る。だが、磨かれるのは、人の方である。 挑戦するたびに、少しだけ強 ...