吾輩は猫である。名前はまだない。 同じ場所に、同じ時間にいる。だが、主でも従でもない。 人間はこれを、同僚と呼ぶ。 役割は違う。得意も違う。見ている方向も、少しずつ違う。 それでも、並ぶ。 近すぎれば、ぶつかる。遠すぎれば、連なれぬ。 ちょうどよい距離で、同じ流れに乗る。 吾輩は思う。同僚とは、助ける関係ではなく、支え合う関係だと。 一方が崩れれば、全体が揺れる。だから、互いに無理をさせぬ。 必要な時だけ、手を出す。それ以外は、見守る。 信頼とは、常に関わることではない。任せられることだ。 同じ成果を目指 ...